両親の愛情が子どもの健全な成長に不可欠であるとの認識のもと、子どもの連れ去り別居、その後の引き離しによる親子の断絶を防止し、子の最善の利益が実現される法制度の構築を目指します

寄稿SeasonⅥ ①

Season Ⅵ①夫による支配

Midoriさん (千葉県の別居親、30代)
聞き手・Masaくん(気弱なジャーナリスト)

Masa どのようなケースか教えてください。
Midori 私は3人の子どもがいる母親です。10年以上、夫の肉体的暴力と精神的暴力、さらに不倫に耐え続けてきました。子どもと引き離され、5年もの間、わが子に会うことができません。身を引き裂かれるようなつらい経験をしています。これ以上ひどい暴力はありません。
母親であっても、子どもと一緒に暮らしていないと、警察もDV被害者支援をうたう弁護士も、裁判所も、またどの行政機関も助けてはくれません。それどころか子どもを連れ去った夫の味方をします。
昨日まで手をつなぎ、ご飯を作って食べさせ、一緒に笑い合ったわが子を母親の元に取り戻してはくれません。取り戻せないだけでなく、ひどい場合には直に会うことさえ認めてもらえません。
母親当事者の中にも、長い間わが子に会えていない人が大勢いるのです。
Masa “連れ去り勝ち”は母親である場合も、父親である場合もありますね。
Midori 子どもを連れて逃げることができたDV被害者の母親は、別居によって夫から離れ、私からすればとてもうらやましいです。私たちのように子どもと引き離された母親は、別居後も夫の支配から逃れることができません。わが子を利用され、さらにつらい支配と暴力が続いていくのです。
裁判所は連れ去り勝ちを容認し、適正な判断をしてくれないため、夫の支配から逃れるには子どもを諦めるしかありません。しかし、母親としてその決断はできません。
子どもに会えない苦痛に耐え切れず、自ら命を絶ってしまう母親もいます。
子どもの引き離し、連れ去りは親にとって最もつらいDVです。DV防止法改正に当たっては、自らの意思ではなく、わが子と離れて暮らさなければならない私たちのような母親の存在もどうか考えてください。
私たちのことを知ってください。そして助けてください。

Season6-1
寄稿一覧に戻る

更新 2022-08-15 (月) 07:31:23
a:589 t:1 y:1

powered by Quick Homepage Maker 5.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional