両親の愛情が子どもの健全な成長に不可欠であるとの認識のもと、子どもの連れ去り別居、その後の引き離しによる親子の断絶を防止し、子の最善の利益が実現される法制度の構築を目指します

片親疎外

片親疎外とは

子どもが片方の親(多くの場合は同居親)の影響を受けて、正当な理由なく、もう片方の親(別居親)との交流を拒絶する事態
【青木聡・大正大学人間学部臨床心理学科教授】

監護親が子供たちと別居親との面会交流に理不尽に抵抗している点について、監護親は配偶者である別居親に対する思いと、子供たちの別居親に対する思いが、別であるかもしれないということへの想像が微塵も働かないほどに、親子の境界がなくなってしまっている。
こうした監護親と子供の境界のない癒着した状態は、子供の思いへの共感力の欠如であり、子供の思いを自分の思いで支配し、子供を監護親の思いに服従させてしまう行為である。これは、心理的虐待に該当する行為であり、片親疎外の病気である。
~「離婚で壊れる子供たち」(平成22年2月20日発行、光文社)より~
【棚瀬一代・神戸親和女子大学客員教授】

片親疎外を解説した講演

  • 「子どもに会いたい親 子どもに会わせたくない親」
     平成26年1月17日 福岡市 青木聡教授
  • 「離婚で壊れる子どもたち」~子どもの視点から考える面会交流
     平成26年2月5日 東京都(親子ネットシンポジウム) 棚瀬一代・神戸親和女子大学客員教授
    <前半>
    面会交流、親権制度、共同養育等の米国の変化、日本の制度との相違
    <後半>
    米国の事例・研究から見る離婚後の子どもに対する影響、ペアレンティグコーディネーター、片親疎外への介入、子どもの利益から考える面会交流の課題

棚瀬一代先生が平成26年5月22日に亡くなられました。
一代先生は、別居、離婚後の子どもの引き離しと片親疎外の病気など長年にわたり研究活動を続けられ、面会交流などの法整備の必要性を訴えてこられました。
また昨年には、棚瀬心理相談室を開設され、親の別居・離婚後の子どものセラピー、相談を通し、子どもへの支援もされていらっしゃいました。
親子断絶防止議員連盟の設立は、一代先生の長年の研究成果と発信がなければできなかったといっても過言ではありません。深く感謝いたします。
一代先生の志を忘れずに、私たちは、親子の断絶がなくなるよう、法整備を引き続き求めて今後とも活動していきます。
安らかなご冥福を心からお祈りいたします。
親子断絶防止法 全国連絡会 一同

2014-06-08 (日) 13:47:27
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