両親の愛情が子どもの健全な成長に不可欠であるとの認識のもと、子どもの連れ去り別居、その後の引き離しによる親子の断絶を防止し、子の最善の利益が実現される法制度の構築を目指します

児童虐待

虐待で苦しむ子どもたち

 別居、離婚後に子どもが、監護親の家庭で虐待により死亡したり、寂しさから不良グループに引き込まれ、その仲間に殺害されてしまう悲しい事件が後を絶ちません。別居親との頻繁かつ継続的な交流があれば、別居親が子どもの虐待の兆候を知り虐待を事前に防止することができたり、子どもの悩みを聞き相談に乗ることができたかもしれません。
 別居親が監護親と対等な関係で子育てに関わることができない現行の制度では、別居親は最愛のわが子の虐待を防ぐことができないのはもちろん、わが子の虐待死をニュースで知る残酷な状況が待っているだけです。
 私たちは、両親の離婚後も別居親との頻繁かつ継続的な親子交流が、子どもの虐待兆候の把握、虐待防止のセーフティネットになると考えています。
 そのために、両親が子どもの養育に責任をもち義務を果たせる制度-諸外国と同様な離婚後も共同親権、共同監護、共同養育の制度にわが国が早急に転換することが必要です。

<川崎中1殺害>父「やってあげたいこと山ほどあった…」

出典:平成28年1月28日 毎日新聞

<川崎中1殺害>父「やってあげたいこと山ほどあった…」

 川崎市の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年、上村(うえむら)遼太さん(当時13歳)が殺害された事件で、上村さんが育った島根県の離島で暮らす父親が初めて取材に応じ「やってあげたいことが山ほどあった」と無念の思いを語った。息子の成長を楽しみにしていたという父親は、事件の真相を知るために、被害者参加制度を利用して2月2日から横浜地裁で始まるリーダー格の少年(19)=事件当時18歳=の裁判員裁判に参加し、公判を全て見届ける。【大場弘行】

 事件は2015年2月に起きた。上村さんは年上の少年3人に河川敷に連れて行かれ、川で泳がされた後にカッターナイフで首を切られるなどして殺害されたとされるが、リーダー格の少年のはっきりした動機は明らかになっていない。

 上村さんは幼いころ両親と一緒に関東地方から島根県の隠岐諸島・西ノ島に移住した。両親の離婚や家庭の事情から小学6年生の夏、母親やきょうだいと一緒に川崎市川崎区に転居し、父親は島に残った。

 人口約3000人の島で漁師をしている父親は、夕方漁に出て朝方に帰港する。約700キロ離れた川崎で暮らすようになった上村さんにスマートフォンを買い与え、時間に関係なくやり取りできるメールで「会話」をしていたという。

 年に数回上京して面会した。「会うたびに大きくなって、生意気なことを言ったり強がったり。男の子だから、そんな態度もうれしかった」。目に涙を浮かべながら思い出を語り、震える声で続けた。「小学生の遼太、中学に上がった遼太、中学2年生になった遼太。大きくなるにつれ、話せることが違ってくる。やってあげたいことも山ほどあった。後悔はものすごくある」

 事件の真相を知るために、父親は被害者参加制度を利用し、傍聴人としてではなく、当事者として裁判に参加することを決めた。2月2日から3日連続で開かれる公判に出廷し、意見陳述もするつもりだ。「遼太のことを思い出すとつらくて(陳述書を)すぐに書き上げることができない。少しずつ、書き足している」。そう語る表情に、上村さんの面影が重なった。

 島の人たちは離婚や息子の死を経験しながら、ひたむきに働く父親の姿をそっと見守る。小学校の同級生ら十数人は事件後、上村さんがよく遊んでいた海水浴場に集まり、島に伝わる精霊流し「シャーラ船送り」にならって海に花を浮かべたという。

 上村さんをよく知る小学校の元PTA会長の男性はこう話した。「言葉にしなくても、島のみんなは、心の中で遼太のことを思っている」

 ◇被害者参加制度

 2008年12月に導入され、犯罪被害者や遺族が裁判所に許可された場合、刑事裁判の法廷で被告や証人に質問したり、量刑について意見を述べたりすることができる。対象事件は、殺人や傷害致死、強姦(ごうかん)、危険運転致死傷などに限られている。最高裁の14年の統計では、1227人が参加を許可された。

東京・大田区の3歳児死亡 傷害容疑で男を逮捕 母の交際相手 警視庁

出典:平成28年1月28日 毎日新聞

東京・大田区の3歳児死亡 傷害容疑で男を逮捕 母の交際相手 警視庁

 東京都大田区大森南3のマンションで虐待されたとみられる男児が死亡した事件で、警視庁大森署は27日、男児の母親の交際相手で暴力団組員、永富直也容疑者(20)を傷害容疑で逮捕した。「彼女の息子を投げ飛ばしたりしてけがをさせた」と容疑を認めており、今後、傷害致死容疑での立件も視野に捜査する。

 大森署によると、死亡したのは新井礼人(あやと)君(3)。礼人君の母親と永富容疑者は昨年6月ごろ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて知り合い、今月8日ごろから3人で暮らしていたという。

 永富容疑者の逮捕容疑は今月25日午後8時半〜同10時ごろ、マンション室内で礼人君に殴る蹴るの暴行を加え、投げ飛ばすなどして重傷を負わせたとしている。

 司法解剖の結果によると、死因は外傷性硬膜下血腫とみられる。永富容疑者は「3人で夕食中、俺をにらんだので頭にきてやった」と供述している。

 27日に119番を受けて救急隊が到着した時、礼人君は寝間着姿で布団の上に横たわっていた。両頬や尻に数カ所のあざがあったほか、左耳から出血していた。母親は当初、医師に「滑り台から落ちた」と説明したが、その後の大森署の聴取に対し、永富容疑者が暴行したと認め「止めに入ったが、自分も暴力を振るわれた」と話している。

 女性は同居を始めた後、永富容疑者が礼人君を平手打ちするのを複数回目撃しているといい、大森署が詳しい経緯を調べている。

 礼人君は26日に水や食事を与えられた時には嘔吐(おうと)していたという。

 大田区役所によると、礼人君は区内の保育園に通っていた。最後に登園した25日に保育士が着替えを手伝った際は体にあざはなかった。

 区子育て支援課は「乳幼児の健康診査も欠かさず受診しており、区や児童相談所に虐待の相談や通報はなかった」としている。【山崎征克、神保圭作、深津誠】

【埼玉3歳女児死亡】ロープ・熱湯…執拗、日常的に虐待

出典:平成28年1月26日 産経新聞

【埼玉3歳女児死亡】ロープ・熱湯…執拗、日常的に虐待

 埼玉県狭山市で3歳の藤本羽月(はづき)ちゃんが自宅マンションで死亡しているのが見つかった事件は、保護責任者遺棄容疑で母親と内縁の夫が逮捕されてから25日で2週間が過ぎた。県警が執拗(しつよう)かつ日常的だったとみている羽月ちゃんへの虐待。その背景には何があったのか。

 ■やせ細り

 「女の子の顔にあんな(やけどの)傷は考えられない。鬼畜だ」

 県警の捜査関係者は怒りで声を震わせる。

 事件は9日、狭山市のマンションで羽月ちゃんが、顔にやけどを負った状態で死亡しているのが見つかった。羽月ちゃんには「皮膚が剥離(はくり)したようなものなど、傷が体全体のあちこちにあった」という。

 捜査関係者によると、母親の藤本彩香容疑者(22)と大河原優樹容疑者(24)は無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「帰ったら水をかけよう」などと相談。押し入れに金具とロープで閉じ込めた可能性もあり、やけどは大河原容疑者が熱湯をかけたとみられる。発見時の羽月ちゃんはやせ細り、胃には食物がなかった。

 ■同居前から

 知人らによると、彩香容疑者はキャバクラなどに勤めていたが、人前で泣いたり怒ったりと感情が不安定で、勤務態度が悪く店を解雇されたこともあった。羽月ちゃんと長女(4)は前夫との間の子供だ。

 両容疑者が同居を始めたのは昨年5月以降。ただ、知人男性(32)は一昨年春、花見で同席した母娘の様子について「羽月ちゃんは引っ張り倒すように座らされ、自分から何かをしようとせず、ビクビクして母親の顔色をうかがっていた。1歳半の子供の反応じゃなかった」と振り返る。

 ■第3子を妊娠

 「嫉妬が激しく、縛り付ける人」。彩香容疑者は大河原容疑者について知人にそうこぼす一方、昨年12月25日にはLINEにプレゼントの写真を掲載するなど幸せな家庭をアピール。第3子が妊娠8カ月になったと明かし、「残りの妊娠生活楽しみます」と記した。
しかし、おなかの子供の成長と歩を合わせるかのように「秋口から羽月ちゃんへの虐待がエスカレートした」と2人は供述。近くに住む男性(30)は「昨年11月ごろから、外で羽月ちゃんの姿を見かけなくなった」と話す。

 捜査関係者によると、押収した携帯電話の動画には正座させられた羽月ちゃんが写り込んでいた。(菅野真沙美、宮野佳幸/SANKEI EXPRESS)

 ≪警察や市職員 「サイン」確認できず≫

 藤本羽月(はづき)ちゃんの死亡をめぐっては、近隣住民の110番通報や埼玉県狭山市職員の家庭訪問が複数回あったにもかかわらず、虐待のサインをつかめなかったことが問題視されている。

 近隣住民は昨年6月、家の外に出された羽月ちゃんがブランケットにくるまって泣いているのを目撃し、110番通報した。7月にも「30分前から室内で女の子が泣き続けている」という通報があった。
 
 藤本彩香と大河原優樹の両容疑者は警察官に対し、「自分たちがけんかをして閉め出した」などと説明。羽月ちゃんの体に目立った傷がなかったため、警察官は2人に注意しただけで児童相談所に通告せず、埼玉県警内部の虐待情報集約システムにも登録しなかった。

 また、羽月ちゃんと長女は乳幼児検診を受けていなかったため、狭山市職員が2013年4月~15年5月に3回、自宅を訪問したが「虐待のサインは確認できなかった」という。

 児童虐待防止全国ネットワークの吉田恒雄理事長は「警察と市、児童相談所の連携の谷間に落ちたケースだ」と指摘する。

 市や警察、児童相談所などで構成する狭山市の要保護児童対策地域協議会は21日、臨時の代表者会議を開き、情報共有や対応策のルール作りの必要性を確認した。小谷野剛(つよし)市長(43)も会議後、児童虐待防止のため関係機関で情報共有するためのルールづくりを進める考えを明らかにした。(SANKEI EXPRESS)

救え幼い命:児童虐待の現場から/6 離婚後も協力を

出典:平成22年9月6日 毎日新聞

◇一人親、手を上げる前に
 「息子さんの体にあざがあったという情報があります」。今年2月、京都市の主婦(38)は電話で告げられた。前夫(48)が引き取った長男(10)と長女(7)が通う静岡県内の小学校の教諭からだった。
 前夫は結婚当初から家庭で敬語を使うよう強制し、ささいな失敗に激しく怒った。しつけにも厳しく、子どもにも手を上げた。精神的に耐えられず離婚を決意。子どもは引き取るつもりだったが、長男が転校を嫌がった。前夫は子どもと暮らしたいと懇願し「しかり方を改める。子どもに月1回会わせる」と約束したため、まかせることにした。
 ところが前夫が約束を守ったのは最初の半年だけ。次第に面会に難色を示し、学校が長期休みの時しか会わせなくなった。この夏休み、1日だけ会えた長男は「お父さんにはよく怒られるけど、謝っておけば大丈夫だから。まだ我慢できる」と話した。前夫に「虐待」を問いただしたり、親権者変更を求めれば、逆上して子どもが更に危険になる気がする。「次に会えるのは冬休み」と涙をぬぐった。
   ■   ■
 7月初め、東京都内の公園で、幼い兄弟が小川の水を浴びて遊んでいた。2人を見守る両親のそばには、離婚後の親子の面会を仲介する「NPOびじっと」(横浜市中区)の古市理奈理事長(39)がいた。離婚した夫婦の対立が激しいと、子どもの面会で協力できない。間に立って調整するという。
 虐待防止が活動目的の一つで、「一人親はストレスがたまりやすい。手を上げてしまう前に、もう一人の親にSOSを発信して」と呼び掛ける。面会では親子でプールに入るなど、できるだけ子どもの体をチェックする機会を設けるという。「離婚しても父と母が子どもの養育にかかわり、成長を見守ることが大切」と訴える。
   ■   ■
 「お母さんにはいつでも会っていいよ」。奈良県の会社員男性(39)は長女(10)と長男(5)にこう話している。離婚して子どもと暮らす父子家庭だ。
 元妻(37)は子どもに厳しくあたった。甘えてまとわりつくとたたいたり、怒鳴ることも日常茶飯事。精神的に不安定で、約4年前、子どもを連れて家出した時、男性から離婚を申し入れた。親権を求めたが、家裁の審判で「子どもが幼い」と親権は元妻に。それから2年後、大阪高裁の判決で元妻の体罰などが問題視され、ようやく子どもを引き取れた。
 親権は得たが「子どもには母親の姿を知って育ってほしい」と、月1回以上、泊まり掛けで元妻に会わせている。「今度、お母さんと会う時に着て行く服を買おう」などと、元妻との面会を嫌がっていないと態度で示すようにしている。
 「行ってきまーす」。元気よく母親の元に向かう子どもたち。近所からも「今どき、近所のおっちゃん、おばちゃんとこんなにしゃべってくれる子はおらん」と可愛がられている。【児童虐待取材班】

堺1歳虐待死「助けられなくてごめんな」…実父、後悔と決意

出典:平成22年5月4日 読売新聞

 「助けられなくてごめんな」。堺市堺区で1歳6か月の岩本隆雅ちゃんが母親(21)の同居の男(23)に虐待され死亡した事件で、実父の岩本恭介さん(21)(大阪府羽曳野市)が読売新聞の取材に応じ、息子への思いを語った。血縁関係のない同居人による虐待事件が相次いでいることを悲しみ、「親には体を張って子供を守る責任がある」と自戒を込めて胸の内を明かした。
 4月15日、大阪府松原市で営まれた仮通夜。恭介さんは、離婚から4か月ぶりに息子と向き合った。
  隆雅ちゃんは前日早朝、母親の通報で病院に運ばれたが死亡した。死因は、腹部を押さえつけられ、内臓が損傷したことによる出血性ショック。府警は、同居人の古田島昂志容疑者を傷害容疑で逮捕し、傷害致死容疑に切り替えて捜査を進める。
 恭介さんが仮通夜で対面した隆雅ちゃんは、会わない間に一回り小さくなっていた。おてこに青々としたあざが残っているのに気付き、「ごめん」と繰り返すことしかできなかった。
 思い出は尽きない。母親が働き始めた昨夏以降、勤務先の自転車配送工場の帰りに保育園に迎えに行くのが恭介さんの日課になった。隆雅ちゃんは恭介さんを見つけると、はいはいをして近寄ってきて、柵につかまり抱っこをせがんだ。
 野球好きの恭介さんに似たのか、ボール投げが大好きで、30分でも1時間でもボールを投げて遊んだ。恭介さん自身、慣れない子育てにいらつき、手を上げそうになったこともあったが、愛くるしい瞳で見つめられるとそんな思いも消えた。
 夫婦仲が悪くなって離婚後、隆雅ちゃんに会いに行くことはなかった。「母親に会うのを嫌がられていたとはいえ、どうして行ってやらなかったのか」と悔やむ。「虐待される子供がいなくなるように何か行動したい」。恭介さんはそう決意する。

2016-01-30 (土) 19:48:53
a:5285 t:3 y:3

powered by Quick Homepage Maker 5.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional