両親の愛情が子どもの健全な成長に不可欠であるとの認識のもと、子どもの連れ去り別居、その後の引き離しによる親子の断絶を防止し、子の最善の利益が実現される法制度の構築を目指します

寄稿SeasonⅨ ③

Season 9 「離婚の子ども」考③

 冊子「「離婚の子ども」の物語」改訂2版(2023年2月1日発行)の共同編集者で、公認心理師の綿谷翔さん。東大を卒業し、家族問題に悩む人の相談に365日対応し、これまで延べ1万件超の相談を通して苦しむ親子を救ってきました。日本トラウマティック・ストレス学会、日本産業保健法学会、日本精神神経学会などに所属しています。
 大きいのは、綿谷さん自身も両親の離婚を経験した当事者であり、「離婚の子ども」であるという点です。幼少期から同じ環境の子と仲良くなり、時には互いに悩みを聞いて支え合ってきました。その中で見える苦労の実態は、物知り顔の研究者や専門家を通して語られるものとは全く異なるといいます。綿谷さんが当事者、専門家の両方の視点から語ることは非常に意味のあることだと、ボクも理解できました。
 
 綿谷さんは冊子の「第2部 考察」で自身の体験を赤裸々に書いています。
 「新しい家での生活はすぐに崩壊しました。母親と義父は3カ月もすると夜に喧嘩ばかりするようになり、私は母親からも義父からも叩かれ、殴られるという生活を送っていたものです」
 「どんなに学校が大変でも、どんなに毎日家で叩かれ罵られても、実父に会って助けを求めることはできません。そもそも連絡先もどこにいるかもわかりませんでした」
 「当時の私は、家のなかで起こっている「事件」をこれから自分が解決しなければいけないという大変さよりも、友達に知られる恥ずかしさのほうがよっぽど大きかったのを覚えています。せめて自分が生活している「社会的領域」には彼ら(実母と義父)が介入してこないように、と願ったものです」
 
 さらに、綿谷さんはこうも書いています。
「実際、大人が離婚で受ける大変さと子どもが受ける大変さとでは天と地ほど違います」
「離婚による子どもの苦しみは、親の100倍は重い」
 ボクは、当事者だからこその言葉だと思いました。
 【気弱なジャーナリスト・Masa】

Season9-3

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更新 2023-04-17 (月) 06:55:06
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