両親の愛情が子どもの健全な成長に不可欠であるとの認識のもと、子どもの連れ去り別居、その後の引き離しによる親子の断絶を防止し、子の最善の利益が実現される法制度の構築を目指します

寄稿SeasonⅥ ⑤

Season Ⅵ ⑤精神疾患と子育て

Toshiさん (愛知県の会社員男性、45歳)
聞き手・Masaくん(気弱なジャーナリスト)

Masa ある大学院の研究者は以下のような指摘をしています。
「妊娠・出産や育児は大きなライフイベントのひとつとして挙げられる。ストレスに対して脆弱性を持っている可能性の高い精神疾患を抱える者が育児にあたった場合、より多くの困難に直面するであろうことは想像に難くない」
Toshi 元妻が私と知り合う前から心の病に悩んでいたことは、もちろん知っていました。初めは治ると思っていました。それがやはり難しかったですね。私の転職があり、私に余裕がなくなったのも良くなかったです。
2009年11月に入籍し、11年6月に長男が、15年4月に長女が誕生しました。ところが20年4月、元妻は向精神薬をオーバードーズ(大量摂取)して自殺を図りました。今年8月、調停離婚が成立し、親権が元妻に与えられ、私と子どもの面会交流の取り決めもしました。子どもの居場所は分からないままです。
Masa その精神疾患は重度ということですが。
Toshi 元妻は少なくとも2005年の時点で精神障害者手帳2級を有していました。広島県のNPO法人の臨床心理士に精神面・心理面・発達面の専門家として意見書(2021年11月28日)をもらいました。
「悪循環の中でお子様2人を自身で育てていくことは極めて困難であり危険なことであると言えます。早急にお子様の安全と奥様への医療的福祉的支援が必要であると考えます」とのことでした。
Masa 子どもたちの心身の状況はどうでしょう?
Toshi 長男が幼稚園年中児の時、園で落ち着きがなく座っていられないことや、大声で状況に合わない発言をするなどしていたそうです。長男もそれで先生から注意されて暗い表情になることが続きました。これは元妻も母として心配していたようです。その後に発達障害の診断を受けました。
親が精神疾患を患っている子どもは精神疾患を発症する生物学的リスクを持つことは、広く知られています。
とにかく子どもたちのことを思うと、心配でなりません。

Season6-5
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更新 2022-09-12 (月) 06:56:47
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