両親の愛情が子どもの健全な成長に不可欠であるとの認識のもと、子どもの連れ去り別居、その後の引き離しによる親子の断絶を防止し、子の最善の利益が実現される法制度の構築を目指します

平成28年7月11日、米国大使館

アメリカ大使館主催:行方不明や搾取された子どもに対する米国の対応~全米行方不明・被搾取児童センターの役割~

全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)は、1984年に設立された米国の非営利団体であり、行方不明になった子どもや性的に搾取された子どもの問題に対する国の情報センターとしての役割を果しています。NCMECは、法執行機関、家族、および専門家と協力しています。

マーシャ・ギルマー=トリス氏とリネイ・ホームズ氏は、子どもの保護や、子どもとその家族の再会のためにNCMECが行った取り組みの事例を紹介し、特に親による国際的な子どもの奪取に関する事例や、家事弁護部の活動に重点を置いてお話をされます。家事弁護部では、被害児童とその家族のための支援ネットワークを提供し、家族、法執行機関、社会福祉機関、および精神衛生の専門機関への支援に積極的に取り組んでいます。また、連れ去りを経験した子どもが再び家族に溶け込めるよう、熟練した療法士による家族との再会支援を行っています。

2014年4月1日に日本が国際的な子の奪取に関するハーグ条約に加盟してから2年が経過しましたが、一部を除いてはほとんどのケースが未解決であり、連れ去りによる別離の影響を受けた親や子どもたちが何百人も存在します。両氏は、これまでのNCMECにおける家族の再会や、親と子の融和に関する最善事例のほか、1984年の設立以降同センターが自らの手続きや業務をどのように発展させてきたかについても述べる予定です。

【当講演会の動画がアップされました】

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