両親の愛情が子どもの健全な成長に不可欠であるとの認識のもと、子どもの連れ去り別居、その後の引き離しによる親子の断絶を防止し、子の最善の利益が実現される法制度の構築を目指します

平成25年12月23日、毎日新聞

離婚調停:トラブル増加 父親の意識変化も

 何らかの事情で自由に子供に会うことができない親が、面会などを求める裁判所での調停や審判の件数はここ10年で増加の一途だ。最高裁判所の統計によると、調停と審判を合わせて2003年は4841件だったが、12年は1万1459件になった。家族法に詳しい榊原富士子弁護士(東京弁護士会)は、背景に少子化や離婚しても子育てに関わりたいなど父親の意識の変化があるとみている。

 子供がトラブルに巻き込まれるケースも少なくない。静岡市では03年7月、夫(21)が離婚調停中で別居する妻(21)の実家に押しかけてペットボトルに入れたガソリンのようなものを頭からかぶり、「火をつけるぞ」と脅迫。11カ月の長男を車で連れ去った。車は国道沿いの駐車場から70メートル下の林に転落。2人とも死亡した。

 今年5月には離婚調停中の妻の実家から長男(1)を連れ去ったとして、東京都杉並区に住む会社役員の夫(33)が未成年者略取容疑で逮捕された。11年1月には別居中の夫と暮らす長女(4)を連れ去ろうとしたとして、福岡県太宰府市の妻(36)=年齢はいずれも当時=が同容疑で逮捕される事件もあった。

 榊原弁護士は「紛争の最中は当事者は孤立して思い詰めてしまいがちで極端な行動に走ることがある。カウンセリングなど適切なサポートを受けられる態勢を整備することが必要だろう」と話す。【牧野宏美、高島博之、水戸健一】

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