両親の愛情が子どもの健全な成長に不可欠であるとの認識のもと、子どもの連れ去り別居、その後の引き離しによる親子の断絶を防止し、子の最善の利益が実現される法制度の構築を目指します

寄稿SeasonⅢ①

Season Ⅲ① 味沢道明さん(日本家族再生センター所長)

味沢道明さん(日本家族再生センター所長)
聞き手・Masaくん(気弱なジャーナリスト)

Masa 京都にセンターを開設してほぼ20年になりますね。
味沢 カウンセリングをベースに、グループワークやシェルター、アドボカシー、ペアレンティングサポート、グルメナイト、料理教室など複合的な支援を提供し、当事者が〝ワンストップ〟で利用できるシステムにしています。利用者の性別、年齢、加害・被害は問いません。親子断絶の原因となるDVやモラハラ、虐待などの暴力のほか、不安や引きこもりにも対応します。
 加害者にせよ、被害者にせよ、多くの当事者は生育の中で「受容的共感的」に育てられることなく、「愛」や「承認」を求め続ける心の穴を抱えています。私自身も幼い頃、生きづらさを感じていました。一人ひとりが尊重され、愛される体験を追体験することで当事者の自己肯定感は高まり、「防衛的」な反応を手放すことが可能となるのです。
Masa 活動の始まりは「男悩みのホットライン」だったそうですね。
味沢 大阪に小さなワンルームを借りて男性からの電話相談を受けました。わが国初めての男性の男性による男性のための支援でした。
 とはいえ女性も長年、家父長制度あるいはイエ制度による男性支配で悩み苦しんできました。諸悪の根源は社会の差別構造にあると見えてきました。生きづらさは社会のせい、当事者を取り巻く世界のせいだと訴えたいのです。
Masa 加害・被害の両当事者が場を同じくすることの危険性を指摘する声もありますが。
味沢 その根拠は示されていません。センターでの実践で、そういった危険性は単なる人々の思い込みにすぎないと確信しています。男と女、あるいは加害と被害の対立軸で支援するのではなく、多様で柔軟な価値観で支援し、自己肯定感や他者理解が進むよう育ち直し、学び直しができる場にしたい。疑似家族的なセラピーも取り入れています。
Masa ほかに社会へ訴えたいことは?
味沢 家族をめぐる諸制度をすべて変えていかなければ、と考えています。これまでの福祉活動に近い実践で修復されたケースはいっぱいあります。男性・女性にかかわらず、誰もが暴力の加害者にも被害者にもならない社会を構築できることを、みんなが幸せになることを切に願う毎日です。

Season3-1
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更新 2022-02-07 (月) 07:06:06
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