平成26年12月3日、毎日新聞
ハーグ条約:娘の返還命令受けた母 大阪高裁に即時抗告
両親の離婚などで国境を越えて連れ去られた子どもの取り扱いを定めたハーグ条約に基づき、スリランカに住む父親が、日本で母親と暮らす娘(5)の返還を求めた審判で、スリランカへの返還を命じた大阪家裁の決定を不服とし、母親が3日、大阪高裁に即時抗告した。返還命令は国内初だった。
父親の代理人弁護士によると、父母はともに日本人で娘は日本生まれ。家族3人は昨年2月にスリランカに渡航し、今年6月に一時帰国した後、再びスリランカに戻る予定だった。しかし母親が7月、父親に娘を戻す意思がないと伝え、現在も西日本で暮らしている。(共同)