両親の愛情が子どもの健全な成長に不可欠であるとの認識のもと、子どもの連れ去り別居、その後の引き離しによる親子の断絶を防止し、子の最善の利益が実現される法制度の構築を目指します

寄稿Season12⑨

Season 12 ⑨片親疎外

kentaさん (愛知県の会社社長)
聞き手・Masaくん(気弱なジャーナリスト)

Masa Kentaさんのケースの概略をお聞きしてもいいですか。
kenta 婚姻後、愛知県に在住。2人の子に恵まれました。ところが、妻は関東地方に住む妻ある男性と不倫。2人とも離婚して再婚することに合意し、妻は子どもたちを連れて家を出て、シェルターと母子支援施設を経由して不倫相手の元へ転居しました。
Masa 同居中、父子関係は良好だったようですね。
kenta 別居後、会えない日が続きましたが、3年ぶりに面会交流が実現。当時6歳の長女は再会を喜び、別居時に1歳半だった長男も父を覚えていて、面会開始時には毎回抱き合いました。
 これまで7年ほど、月1回の面会交流を続けていましたが、「片親疎外」が父子関係をむしばみました。裁判所の調査官に、子たちは「ケンタ(パパと呼ばず)は嫌い」と発言しました。同居親が別居親に対し嫌悪感や恐怖感を持ち、子たちがそのような思いをくみ取って別居親に拒絶的な態度をとったわけです。
Masa 離婚裁判で1、2審とも片親疎外が認定されたのですね。
kenta 片親疎外をする行為は虐待です。国会でも厚労相が「心理的虐待にあたり得るもの」と答弁しています。私は離婚裁判において、1審から片親疎外の状況で離婚を認めることに反対を主張していて、最高裁に上告しました。
Masa 片親疎外を思わせるのは、どんな場面でしたか。
kenta 子たちは、母の相手方の男性と再婚したい気持ちをくみ取り、「離婚して!」「ケンタは家族じゃない」と離婚を要求し、さらに長女は「もう何でこんなやつと結婚したの? 生まれてこなきゃよかった。死んだ方がいい」と泣きました。
 そして、子たちの様子が徐々に変わり、面会してあげるという構図になり、わがままを言う際に「二度と来ない」が口癖になりました。
Masa 実の子から「パパではない」と言われるのは、本当につらいですね。
kenta 私も子たちも、別居以来10年間苦しめられました。現在の裁判所は変わり、面会交流が見直され、親子が切り離されることは少なくなりました。しかし、私と同様に限られた面会頻度で苦しむ親たちが増えているのは間違いないと思います。
=連載おわり

Season12-9
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更新 2024-06-12 (水) 07:00:28
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