両親の愛情が子どもの健全な成長に不可欠であるとの認識のもと、子どもの連れ去り別居、その後の引き離しによる親子の断絶を防止し、子の最善の利益が実現される法制度の構築を目指します

寄稿SeasonⅤ ②

Season Ⅴ ②ペアレンティング・タイム

Naoさん(「青本」著者)
聞き手・Masaくん(気弱なジャーナリスト)

Masa 別居親と子どもが共に過ごすことは「面会交流」と言われます。日本では、裁判所が判断する面会交流の時間は月1回2時間が相場。1979年の米国映画「クレイマー・クレイマー」で裁判所が決定した面会交流は「隔週末の宿泊、毎週平日1回の食事、そして長期休暇の半分」であり、日本はこの40年前の米国と比べても極めて低頻度ですね。
Nao 皆さんは「面会交流」という言葉に対してどんなイメージを持っているのでしょうか。一般的には入院した人に会いに行く際や、社長と会う際などに使われています。辞書によると「『面会』は特別な所にいる人や地位の高い人に会うこと、またそうした立場の人が訪ねてきた人と会うこと」とあります。実の子どもと会うことが特別なことに変わってしまうのです。さらに言えば、配偶者による同意なき子の連れ去りを受けた時から使われる不合理な言葉です。
「月1回2時間」の根拠について、家庭裁判所があっせんしている内閣府所管の面会交流支援機関「公益社団法人家庭問題情報センター(FPIC、エフピック)」で対応可能な時間で判断していると、当事者の間で言われており、当事者の状況は考慮されていません。
Masa 問題は低頻度だけにとどまりません。
Nao 日本では離婚の方法として①協議離婚と②調停・裁判離婚が定められています。厚生労働省の離婚に関する統計(2009年度)によると①協議離婚が87・8%、②調停・裁判離婚が12・2%と、協議離婚が大半を占めています。協議離婚では何の定めもなく離婚が可能であり、合意を守るという概念すら存在しません。
公正証書で面会交流頻度を合意したとしても、守らなくても罰則は一切ありません。また、調停・裁判離婚で合意した面会交流が守られない場合は履行勧告という裁判所手続きがありますが、強制力はないのです。
最終的に、面会交流の合意が守られない場合は損害賠償請求訴訟を起こすしかなく、訴訟費用を捻出できない者は泣き寝入り状態となります。「子どもに会いたくても同居親に拒否される別居親」だけでなく、「子どもに会ってもらいたくても別居親に拒否される同居親」も存在しています。

Season5-2
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更新 2022-07-11 (月) 09:32:06
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